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神山恭子の経歴!渡辺一族じゃないのに9代目になれた理由は歴史オタクだったから!?



船橋屋8代目の渡辺雅史さんの不祥事から4日後、神山恭子さんという方が船橋屋の9代目として選ばれましたね。

創業から200年以上にわたって渡辺一族が経営してきた会社の代表を任された神山恭子さんとは一体何者なのでしょうか?

旧姓も佐藤恭子ということで渡辺一家との関係も気になるところです。

▼この記事を読んで分かること▼

・神山恭子の経歴
・神山恭子と創業家である渡辺一族との関係性

神山恭子とは何者?渡辺一族との関係性

先に結論をお伝えしておくと、船橋屋の9代目に選ばれた神山恭子(旧姓:佐藤恭子)さんは渡辺一族と血のつながりはありません。

平社員から社長まで実力で上り詰めた凄腕の方です。

船橋屋は初代から8代目までの間をすべて渡辺一族が代表につき経営を行ってきた老舗企業ですから、凄いことは間違いないのですが、なぜ神山恭子さんが異例の抜擢をされたのでしょうか?

そのヒントは経歴にありました。



神山恭子の経歴

それでは、気になる神山恭子さんの経歴について確認していきましょう。

2004年入社(22歳)、お菓子にロマンを感じて船橋屋に入社

神山恭子さんは大の歴史オタクだそうで、船橋屋に入社した理由も「戦争や災害があっても、今なお続くお菓子にロマンを感じ、その歴史を知りたいと思ったのがきっかけ」だったと、日経XTRENDというメディアの記事で語られていました。

船橋屋本店にはあの芥川龍之介もくず餅を食べに訪れていたそうで、そうした歴史に興味を引かれたのかもしれませんね。

2015年(33歳)、全社員投票の「リーダーズ総選挙」で最多票を獲得し会社のNO.2に

入社から11年が経過した2015年、船橋屋の全社員が投票に参加し、自分たちの納得のいく形で役員を決める「リーダーズ総選挙」というイベントが開催されます。

そのリーダーズ総選挙にて、神山恭子さんはなんと最多票を獲得。

33歳という若さにして、会社のNO.2に相当する執行役員企画本部本部長という役員に就任します。

この時点で普通じゃない経歴の持ち主であることが分かりますね。

船橋屋はいち早くSNSの重要性に気づき、先進的にSNSマーケティングを推し進めることで大成功したと言われていますが、神山恭子さんはそのプロジェクトでも中心人物だったとか。

たびたびメディアにも旧姓の佐藤恭子さんとして掲載され、事業面でも広報面でも船橋屋の事業規模拡大に大きく貢献したことで部下からも慕われていたのでしょうね。



2022年(40歳)、8代目の不祥事をきっかけに9代目に異例の抜擢

そして2022年9月、船橋屋8代目の渡辺雅司さんが不祥事を起こし、船橋屋の200年の歴史に傷を付けた責任を取るために辞意を表明。

これからの船橋屋を担う9代目として神山恭子さんが選ばれます。

今まで船橋屋の代表はすべて創業家である渡辺一族が受け継いでいましたが、9代目には渡辺一族と関わりのない創業家以外の人である、神山恭子さんが継ぐことになったのです。

200年も続く老舗企業の運命を40歳にして任された神山恭子さん、、、渡辺一族でも、その姪っ子でもないのにそこまで上り詰めたのにはちゃんと理由がありました。

それは彼女が自身でそう呼ぶように、歴史オタクだったからです。



渡辺一族じゃないのに9代目になれた理由は歴史オタクだったから!?

神山恭子さんが9代目抜擢の理由は船橋屋の歴史に最も造詣が深かったからだと言われています。

200年も続く老舗企業なのに、まだ40歳と若い、しかも渡辺一族でもない神山恭子さんが船橋屋の歴史に最も深い知識や技量を持ち合わせているってどういうこと!?

そう思われる方も多いのではないでしょうか。

実は先述の通り、神山恭子さんが船橋屋に入社を決めた背景には「歴史が好きだったから」という理由があるのですが、

そうした歴史好きが高じたのか、入社後は誰に頼まれた訳でもなく、独自に船橋屋の歴史研究を楽しまれていたようです。

船橋屋の歴史的資料は空襲や震災によって焼失してしまっているそうなので、普通に考えれば船橋屋の歴史は創業家である渡辺一家でしか知ることができないはずですよね。

しかし、神山恭子さんは先ほども登場した芥川龍之介などの文学作品などを読み漁り、船橋屋の歴史を紐解いていったんだとか…

歴史が好きとはいえ並大抵のことではありません。

ちなみに、老舗企業研究の第一人者である後藤俊夫さんという方によれば、神山恭子さんは「創業家以上の歴史認識を持つ」方なんだとか。

一族経営の強みはまさにこの「歴史認識」にあるのでしょうが、

神山恭子さんは歴史好きが高じて、それを知らず知らずのうちに積み重ねていました。

それだけでなく社員時代からメディアにも取り上げられ、SNSマーケティングや通信販売事業の立ち上げなどの先進的な取り組みを成功させてきた実績もあることから、

200年にわたって築き上げてきた価値を継承するにふさわしい人物だと判断されたのかもしれませんね。